スタバ、新型肺炎の業績への影響を予想 中国で2000店以上を休業
[28日 ロイター] – 米コーヒーチェーン大手のスターバックスは28日、中国・湖北省武漢市を震源とする新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大が業績に響く可能性があるとの見通しを示した。
新型肺炎の感染拡大によって、スタバは同国で展開する店舗の半分以上の営業を停止した。スタバの中国での店舗数は4292で、全世界の売上高の約1割を占める。
株価は米株式市場引け後の時間外取引で1%下落した。
2020年度の業績については、新型肺炎の影響がより明らかになった段階で最新の見通しを示すとした。幹部らは、影響が見通せるのは早くても3月になると指摘したうえで、長期的に2桁台の増収率を確保するとの目標は維持するとした。
ケビン・ジョンソン最高経営責任者(CEO)は電話会見で、「パートナーを守り、この公衆衛生上のリスクの封じ込めに取り組む保健当局や政府を支援する」ため、同社は新型肺炎に「思慮深く、責任ある形で対応している」と強調した。
合わせて発表した第1・四半期(2019年12月29日まで)決算は、既存店売上高が5%増と、リフィ二ティブのまとめたアナリスト予想の4.4%増を上回った。中国の既存店売上高は3%増だった。
純売上高は7%増の71億ドル。アナリスト予想の71億1000万ドルとほぼ一致した。
同社帰属の純利益は8億8570万ドル(1株当り0.74ドル)と、前年同期の7億6060万ドル(同0.61ドル)から増加した。
調整後の1株利益は0.79ドルと、市場予想の0.76ドルを上回った。
米国の売上高は9%増えた。