仏カルフール、ブロックチェーン技術でネスレ商品の追跡可能に、原材料や産地など
フランス最大手小売業のカルフールと食品メーカー大手のネスレは、ブロックチェーン技術を使って商品の原材料や産地などを追跡できるトレーサビリティー(追跡可能性)システムの運用を始めた。
対象商品はネスレの即席マッシュポテト「Mousline」で、パッケージに印刷されたQRコードをスマートフォンのカメラで読み取ることで、原材料として使用しているポテトの種類や産地、製造場所や日時、保管日数などの情報を確認できる。システムはIBMが開発した。
カルフールはプライベートブランド商品「カルフール・クオリティ・ラインズ」の一部で、ブロックチェーン技術をベースにしたトレーサビリティーの仕組みを構築しているが、ナショナルブランド商品では今回が初めて。
カルフールとネスレは、ポテトの生産者や卸業者などサプライチェーンに参加する取引先の協力を得て、6カ月をかけて準備した。
IBMはブロックチェーン技術を使ってクラウド上で食品のトレーサビリティー情報を管理するプラットフォーム「フード・トラスト」を運営しており、ネスレは2017年からの立ち上げメンバーの1社。カルフールも18年にフード・トラストに参加した。
米ウォルマートもIBMのシステムを使った食品トレーサビリティーの仕組みの構築を進めている。