原信の新パイロット店、富山の呉羽店の売場づくりを徹底解説

取材・文:上林 大輝 (ダイヤモンド・チェーンストア 編集者)
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原信呉羽(くれは)店外観

原信呉羽(くれは)店

〒930-0106 富山県富山市高木西1-1-1
電話:076-407-4088
あいの風とやま鉄道線「呉羽」駅から徒歩約10分

見どころ
▶富山産の新鮮な丸魚を充実
▶鮮魚寿司を実験的に導入し鮮度感を演出
▶地元メーカーとの共同開発商品

 アクシアル リテイリング(新潟県/原和彦社長:以下、アクシアル)傘下の原信(同/丸山三行社長)は2024年11月20日、富山県呉羽市に「原信呉羽店」(以下、呉羽店)をオープンした。

 富山県への出店は4店舗目で、同社にとって最も西側に位置する店舗となる。原信の店舗数は67店舗となり、グループのスーパーマーケットは130店舗(原信67、ナルス13、フレッセイ50)となった。

 「富山」駅から西に約6㎞、神通川を渡った先にある呉羽エリアへの出店。農地だった「呉羽」駅北側は近年、開発が進んでおり、駅北口が3月に新設、道路やロータリーが整備された。呉羽店が出店した商業エリアにはホームセンター、ドラッグストア、100円ショップが出店している。

 また開発に伴い、住宅エリアでは戸建て住宅の建設が進んでおり、世帯数は増加傾向にある。2㎞圏内の商圏人口は1万6300人/6750世帯となっている。

 周辺の競合店としては「アルビス」「大阪屋ショップ」と、富山を地盤とするチェーンが店を構える。原信としては県内の既存3店舗が、一定の知名度獲得につながっているとしており、4店舗目の新規出店でさらにお客の支持を高めたい考えだ。

 アクシアルの原社長は「調査によると、周辺は共働きが多く、即食商品への支出が新潟よりも高い。そうした中で、当社の強みが出せるMD(商品政策)に取り組んだ、“パイロット”的な位置づけの店舗である」と話す。

 売場面積は約2174㎡で、売場最前面で青果と総菜・インストアベーカリーを一体化させたダブルコンコースのレイアウトを採用。

 総菜では、主力ブランドである「だし香る」シリーズの「だし香るかつ丼」(538円、以下税込み)をはじめ、「旨みしみ込むだし香るひじき煮」(214円)「だし香る筑前煮」、(322円)など原信がこれまで磨き込んできた定番商品を展開する。

 精肉では、

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取材・文

上林 大輝 / ダイヤモンド・チェーンストア 編集者

2000年生まれ。埼玉県出身。法政大学文学部英文学科卒業後、地方新聞社の営業職を経て株式会社ダイヤモンド・リテイルメディア入社。

流通小売の専門誌「ダイヤモンド・チェーンストア」編集部で執筆・編集を行う。

趣味はお笑い鑑賞、音楽鑑賞。一番好きなアーティストは椎名林檎。

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