米小売2位のクローガーが4位アルバートソンズを買収へ! 米小売業界の反応は?

リテールライター:崔順踊
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米国スーパーマーケットチェーン首位のクローガー(Kroger)は10月14日、業界2位のアルバートソンズ(Albertsons)の株式を総額約246億ドル(約3兆6000億円)で買い取ることで合意したと発表した。本稿では、昨今稀にみる大型買収に対する米国内での世論や反応について、レポートする。

米アルバートソンズの外観

首位ウォルマートを猛追する一大チェーンが誕生へ

 米食品小売市場における大企業同士の合併合意は、その経済的な規模もさることながら、全米の各店舗で働く多くのエッセンシャルワーカーの今後も左右する注目ニュースとなっている。

 2社の合併が実現すれば、全米48州をカバーし、顧客基盤8500万世帯、4996店の店舗数を誇る一大チェーンが誕生する。従業員は71万人以上、66の物流センター(ディストリビューションセンター)、52の製造工場、3972店の薬局、2015カ所のガソリンスタンドを有し、年間売上高は約2000億ドル(約30兆円)以上となる。

 なお、2024年に完了予定の合併後、新会社では現クローガーCEOのロドニー・マクマレン氏が会長兼CEOを務め、同じく同社CFOであるゲイリー・ミラーヒップ氏がCFOとなる。

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