リードタイムも延長へ!?製配販の「非効率」がコロナ禍で解決されるかもしれない事情

新型コロナウイルス(コロナ)感染拡大に伴い、買いだめ等の発生のみならず、自粛・在宅ワークの進展により食品小売店頭における商品販売量は増加している。それに伴う卸の負担も増加したことをきっかけに、旧来の商慣習を改革しようという動きが製配販の間でいよいよ本格的に動き始めた。業界の全体最適となり、そのメリットを全体が享受することになるか?
コロナ感染拡大で卸の物流量は1.2~1.3倍に
コロナ禍を契機に食品卸と取引先小売業との物流与件の問題がにわかにクローズアップされてきている。コロナ感染拡大では当初、卸から小売への商品出荷量が急増。従来、卸と取引先で暗黙での了解となってきた店舗における卸による作業など、従来の商慣習の見直しを求める声が出た。また消費財メーカーや卸、小売業などで構成する「製・配・販連携協議会」では商品のリードタイムの調整などを打ち出した。
大手食品卸ではコロナが広がりを見せた3~4月、小売店で商品を買いだめする動きも顕在化したことにより、物流量が急増した。大手卸では物流量が従来の1.2~1.3倍は当たり前となり、多いところでは年末の1.5~1.6倍に達した。
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