リードタイムも延長へ!?製配販の「非効率」がコロナ禍で解決されるかもしれない事情
新型コロナウイルス(コロナ)感染拡大に伴い、買いだめ等の発生のみならず、自粛・在宅ワークの進展により食品小売店頭における商品販売量は増加している。それに伴う卸の負担も増加したことをきっかけに、旧来の商慣習を改革しようという動きが製配販の間でいよいよ本格的に動き始めた。業界の全体最適となり、そのメリットを全体が享受することになるか?
コロナ感染拡大で卸の物流量は1.2~1.3倍に
コロナ禍を契機に食品卸と取引先小売業との物流与件の問題がにわかにクローズアップされてきている。コロナ感染拡大では当初、卸から小売への商品出荷量が急増。従来、卸と取引先で暗黙での了解となってきた店舗における卸による作業など、従来の商慣習の見直しを求める声が出た。また消費財メーカーや卸、小売業などで構成する「製・配・販連携協議会」では商品のリードタイムの調整などを打ち出した。
大手食品卸ではコロナが広がりを見せた3~4月、小売店で商品を買いだめする動きも顕在化したことにより、物流量が急増した。大手卸では物流量が従来の1.2~1.3倍は当たり前となり、多いところでは年末の1.5~1.6倍に達した。
中間流通150社ランキング の新着記事
-
2020/10/02
リードタイムも延長へ!?製配販の「非効率」がコロナ禍で解決されるかもしれない事情 -
2020/10/02
コロナ契機に「買い場」が変化 ドラッグストアが食の有力チャネルとして急成長する実態 -
2020/10/02
コロナ禍でサプライチェーンを守り切った食品卸の対策と気を抜けない今後 -
2020/10/01
コロナが促す激変!!日本の卸売業150社ランキング2020 -
2020/10/01
コロナ禍で卸の働き方も変わる 國分晃 国分グループ本社社長が語る「次期中期経営計画のテーマ」
この特集の一覧はこちら [5記事]
![中間流通150社ランキング](https://diamond-rm.imgix.net/wp-content/uploads/2020/09/4ea4cf81bff84b818190dbd3a5418b98.jpg?auto=format%2Ccompress&ixlib=php-3.3.0&s=bef995475194d6a9799a077252c75d1e)
関連記事ランキング
- 2024-06-18物流「2024年問題」に対応!物流拠点分散化のメリットと可能性
- 2023-11-01日本の卸売業150社ランキング2023を一挙公開!各社業績は軒並み好調
- 2022-08-05イオン九州、トライアル……九州小売13社が”横連携”する前代未聞の物流プロジェクト発足!
- 2024-06-20店舗回帰で変貌!OMOが帰着する「ローカルロジスティクス」とは
- 2024-06-15AI 活用「配送最適化」進む!米国小売、最新物流戦略
- 2021-05-18全産業中ワースト2位の不都合な真実、アパレル業界の環境破壊と人権問題を解決する方法
- 2021-10-14日本の卸売業150社ランキング!コロナで沈んだ卸、浮上した卸は?山積する課題とは?
- 2024-01-092024年問題で切迫!小売業の物流改革のゆくえと成功事例とは
- 2024-01-11共同配送網の改善で物流危機時代を乗り切るセブン-イレブンの戦略とは
- 2024-04-02配送料も続々値上げ…迫る「物流の2024年問題」が小売業界に与える影響
関連キーワードの記事を探す
ダイオーズ、自社運営のフードデリバリーで「冷凍弁当」の取り扱いを開始 !そのねらいは!?
小売業の衛生対策 来店客、従業員の安全安心を第一に各種衛生対策に力を入れる