フィリップス、今年の決算予想を撤回 第1・四半期は33%減益
[アムステルダム 20日 ロイター] – オランダの医療機器・ヘルスケア大手フィリップスは20日、2020年の業績予想を撤回すると発表した。新型コロナウイルスの感染拡大で第1・四半期業績が大きく打撃を受けた上、第2・四半期は一段の悪化が見込まれるとしている。
第1・四半期の利払い・税・償却前利益(EBITA)は、前年比33%減の2億4400万ユーロ(2億6500万ドル)。売上高(比較可能なベース)は2%減の41億5000万ユーロだった。
新型肺炎の流行で人工呼吸器など医療機器への需要は増大したが、電動歯ブラシなど個人向けヘルスケア製品の需要急減を埋め合わせるには至らなかった。
フランス・ファン・ホーテン最高経営責任者(CEO)は、第2・四半期はすべての地域で新型ウイルスの感染拡大の影響を受けるとし、個人向けヘルスケア事業売上高の急激な鈍化のほか、医療機器関連でも1桁台後半の減収になるとの見通し示した。
ただ、年後半は回復すると見込んでおり、通年では「わずかながら」増収と調整後EBITAの改善を見込んでいるとしている。