アサヒペンがライフスタイル提案型の製品を積極投入、家庭塗料市場のさらなる深耕をめざす

ダイヤモンド・ホームセンター編集部
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アサヒペンは、家庭塗料の市場活性化に向けて、ライフスタイル提案型の製品ラインアップに力を入れている。その一環で発売したのが「水性多用途ペイント マットカラー」だ。「ツヤ消し」タイプの落ち着いた仕上がり、アーリーアメリカン調のカラーバリエーションが特徴で、若い年齢層のユーザーからも好評を得ているという。

「巣ごもり」需要で販売数伸ばす

アサヒペン「水性多用途ペイント マットカラー」
あえて機能面を前面では打ち出さないパッケージデザインが印象的な「水性多用途ペイント マットカラー」。180ml、0.5L、1.5Lの3つの規格を展開し、トライアルを図りやすくした

 2019年8月に発売された「水性多用途ペイント マットカラー」は、そのユニークなコンセプトで当初から注目を集めた。加えてコロナ禍の中、在宅時間の増加によるDIY需要増を受けて順調に販売数量を伸ばし、弊誌の「ホームセンターバイヤーが選ぶ年間ヒット商品2021」の「DIY:塗料部門」に選出された。

 同商品の開発背景を、アサヒペンMS部塗料塗装チームの糸井常夫チーフマネージャーは次のように説明する。「従来、家庭用塗料は、汚れや錆がつくなど劣化した箇所を直すための製品が数多くありました。ですが、そうした補修用途は安定需要があるものの、大きな市場拡大は期待しにくい。そこで、これまでにない切り口の塗料で、新しいユーザーの獲得をめざそうと考えました」。

アサヒペン「水性多用途ペイント マットカラー」
水性で初心者にも手軽に扱える

 こうして完成したのが「水性多用途ペイント マットカラー」だ。家庭塗料は、「ツヤあり」タイプが一般的だが、こちらは「ツヤ消し」で落ち着いた仕上がりが特徴。カラーバリエーションも豊富で、アーリーアメリカン調の28色を揃える。水性であり、屋内外問わず壁紙にも手軽に塗装を楽しめる。補修ではなく、おしゃれで楽しいライフスタイルを提案したことで、20~40歳代の比較的若い年齢層や初心者のユーザーの取り込みに成功した。

下塗り剤の新アイテムを投入

アサヒペン「水性ラストエイジングコート」
今年2月、新たに投じたのが「水性ラストエイジングコート」。キャッチフレーズは「いろんな素材を手軽に錆風にできる!」

 こうしたなか、同社がライフスタイル提案型の製品として21年2月、新たに投じたのが「水性ラストエイジングコート」である。

アサヒペン「水性ラストエイジングコート」売場のPOPや販促物
仕上がり具合や使い方を紹介するライフスタイル提案型の製品。POPや販促物も充実する

 「いろんな素材を手軽に錆風にできる!」がキャッチフレーズで、木や鉄、コンクリート、金属などに塗るだけで、鉄が錆びたような独特のアンティーク調の仕上がりを楽しめる。「レッドラスト」「イエローラスト」「ブラウンラスト」の3色があり、さらにこれらを組み合わせれば好みの色合い、質感を工夫できる。

 これらのライフスタイル提案型製品については、仕上がり具合や使い方を紹介するPOPや販促物を取り揃え、新たなユーザーに対する情報発信とホームセンターの売場をサポートする活動にも力を入れる。

 一方、コロナ禍の中、新製品以外の動きもよいという。その1つは「プライマー」シリーズだ。下塗りすることでプラスチックや非鉄金属など、これまで密着しなかった素材への塗装ができるようになる。

アサヒペン「プラスチック用プライマー 1/5L ハケ塗り」と「メタルプライマー 1/5L ハケ塗り」
昨年末新たに追加したハケ塗りタイプの「プラスチック用プライマー 1/5L ハケ塗り」と「メタルプライマー 1/5L ハケ塗り」

 以前からあった製品だが、コロナ禍もあり塗料への需要が高まったのに伴い、関連アイテムにも注目が集まっている。これまではスプレータイプだけだったが、好調な売れ行きを受け、昨年末には缶入りのハケ塗りタイプも新たに追加した。

 このように同社は、従来のユーザーの満足度向上に取り組むと同時に、今回紹介したように新たな製品群も強化し、家庭塗料市場を深耕していく構えだ。

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