購買行動データの使い方と主な分析とは

桂 幸一郎(エイトハンドレッド)
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データ分析のイメージ
あまりにも自明すぎる話かもしれませんが、誰が買っているかがわかることはマーケティング戦略立案上の根本です。(i-stock/lemono)

 前回、購買行動データは最近20年で格段の進歩を遂げたことをお話ししましたが、実はまだまだ使い方は進化するかもしれません。

 筆者が最初に購買行動データに接したのはまだ日記タイプの購買パネルデータだった1990年代でした。商品設計で量目をどうするかとか、広告投下の頻度などを立案するために利用したのですが、「なんと視界がひらけることか」と感動しました。その後、ID-POSパネルが登場したときは普及率の低い高価格品を担当していたこともあり、購買パネルでは補足しきれない商品の動きが手に取るようにみえ、さらに、家計簿アプリの購買行動データでは「なんと、ス〇バ、やマ〇クのレシートが多いことか」との発見がありました。これらのデータは、いまだに日々データの収集、分析手法も進化中でさまざまな応用が可能になっています。

「誰」が買っているかがわかることの意味とは

 あまりにも

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