21年の外食市場は1.4%減、19年比では16.8%のマイナス
日本フードサービス協会のまとめによると、2021年の外食市場(全店ベース)は前年比1.4%減だった。店舗数が3.6%減少、客数も2.0%減った。一方、客単価は0.5%増えた。19年比では売上高は16.8%減だった。
業態別ではコロナ禍で酒類提供の制限や禁止を迫られた「パブ/居酒屋」が42.2%減と最も大きな打撃を受けた。同業態の売上は19年比で72.8%減と深刻な状況で、店舗数も19年に比べると19.8%減った。
一方、「ファーストフード」は4.8%増と好調で、19年比でも1.8%のプラスだった。テイクアウト需要に支えられ、ハンバーガーショップなど「洋風」が9.3%増、「持ち帰り弁当/回転寿司」が3.9%増となった。
そのほかの業態では、「ファミリーレストラン」が8.2%減、「ディナーレストラン」が10.1%減。「喫茶」は0.1%の微増だった。
なお、21年12月の外食売上高は前年同月比9.5%増と5カ月ぶりのプラスだった。年末の帰省に伴う少人数の外食需要に戻りが見られたが、19年比では8.0%減だった。