撤退クイックコマース相次ぐなか、事業拡大するAMoが実践する、成功4つのポイントとは
2022年6月、新たなクイックコマースのプレーヤーとして登場した、クイックエクスペリエンス(東京都/和田千弘社長)が提供するサービス「AMo(アモ)」は、注文から15分と短時間で届くうえ、手頃な価格で着実に利用者を増やしている。オリジナル商品の拡充やオートバイ活用による配達エリアの拡大などに取り組みながら、今後も事業の拡大をめざす。
アプリのダウンロード数は10万を突破
AMoは、配達専用店舗、いわゆる「ダークストア」から利用者の自宅まで商品を届けるサービスで、22年6月12日からサービスを開始した。取り扱い商品は生鮮食品や加工食品、日配品、さらに日用品など、合計3500SKUほどとなっている。注文を受けると原則15分で届ける方針で、サービス名は「あ、もう、届いた!」という驚きに由来する。1回当たりの配達料は250円。
早く届くだけでなく、商品の価格もリーズナブルだ。23年1月上旬に商品ページを見ると、「愛知県産キャベツ」(1玉218円:以下、税込)、「豆腐150g×3個パック」(118円)など、一般的な食品スーパー(SM)並みの買いやすい価格で提供していた。
現在の配達エリアは、東京23区、神奈川県横浜市、愛知県名古屋市、大阪府吹田市、豊中市、兵庫県神戸市(いずれも一部)の6都市で8店舗を展開。多くの店舗で9時30分~22時30分まで営業している。
注文から到着までのスピードの速さと手ごろな価格設定が強みとなり、AMoの利用者は急速に増えている。サービス開始からわずか半年間で、スマホ用アプリ「AMo」は、すでに10万ダウンロードを達成した。
運営会社のクイックエクスペリエンスは、22年1月末で日本市場から撤退した独デリバリーヒーロー(Delivery Hero)傘下のフードデリバリーサービス「foodpanda(フードパンダ)」が展開しいた即時配達サービス「pandamart(パンダマート)」を引き継ぎ、AMoの事業を開始した。クイックエクスペリエンスの和田千弘社長は、かつてデリバリーヒーローでアジア太平洋地域のマネージングディレクターを務めた経験があり、クイックコマースの知見も豊富な人物だ。
オリジナルのパンが朝食ニーズを深耕
AMoユーザーの7割は
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