22年2月期上期は増収営業減益のスギHD 杉浦克典社長は決算説明会で何を語ったか?

ダイヤモンド・ドラッグストア編集部
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「トータルヘルスケア戦略」を推進中

スギホールディングス 杉浦克典社長

 上期は増収減益となったが、成長に向けた取り組みを着実に進めている。

 まずは当社が目指している姿を簡単に説明したい。コロナ禍の中で多くの皆さまが健康の大切さ、ありがたさを実感されていることと思う。人が生まれてから亡くなるまで、さまざまなかたちで医療や薬とのかかわりがある。健康的な生活を送っている人が予防や未病などのセルフケアとしてかかわる期間、病気を発症し急性期や慢性期の治療に向き合う医療・服薬期間、そして介護・生活支援期間など、健康ステージによってもかかわりかたに濃淡がある。

 当社グループはお客さま、患者さまがどのような健康状態であっても接点を持ち、地域に密着しながら一人ひとりの状態に合わせて、リアルとデジタルを融合させた最適な商品・サービスをする「トータルヘルスケア戦略」を推進している。お客さまに満足していただき、お客さまの生涯価値を向上し続けていくためには、当社グループだけではなく、自治体や健康保険組合、医療・介護従事者などとの連携も必要だ。健康をキーワードに同じ志を持つ方々とのかかわりや連携を通じて、つながりや信頼を大切にしたヘルスケアネットワークを構築し、健康管理から健康増進、病気予防に至るまで一貫したケアサイクルを実現する地域になくてはならないドラッグストアをめざしている。

以上を踏まえて、上期の主な取り組みとして、①既存店の活性化、②製・配・販の連携、③ESGの取り組みについて紹介したい。

 1つめの既存店の活性化についてだが、先ほど説明したとおり調剤事業が2ケタ増で伸長し、今後も成長が続く見通しだ。こうした中で待合室の限られたスペース、設備では患者さまにご不便をおかけし、また調剤室内の動線が非効率になっているケースがある。患者さまに快適にご利用いただけるよう待合室を広げ、調剤室での薬剤師、医療事務の動線を改善する改装を進めている。そして物販を利用しているお客さまにも調剤をさらに利用していただける施策を進める。

 その物販においても改装を進めている。とくにお客さまの健康をサポートするうえで「食」は重要な要素であり、購買頻度の高い食品を強化することで、多頻度で接点を持たせていただけると考えている。地域のニーズを取り込み、お客さまの満足度を高めることが会社の成長につながるので、下期以降も既存店の改装、活性化を推進していく。

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