アルディを猛追するHDSのリドル デジタルテクノロジーで差別化を図る!
ポイントカードやクーポン配布機能などを備えたモバイルアプリで顧客の囲い込みを図る!
ハードディスカウントストア(HDS)の中で、アルディ(Aldi)と双璧をなす企業として知られているのがリドル(Lidl)だ。店舗数はアルディとほぼ同じだが、事業を展開している国は29カ国と、アルディの19カ国を大幅に上回っている。アルディと異なり、週末の特売などの販促を一部実施しているほか、ポイントカードや決済システムなどのサービスを提供しているのが特徴だ。
世界29カ国で事業を展開
アリドルは、ドイツのシュヴァルツ・グループ(Schwarz Gruppe)傘下のHDSだ。3200店舗以上を展開するドイツを中心に、米国や英国、スペインなど、29カ国で計1万1200店舗を運営している(2020年10月時点)。18年度の売上高は812億ユーロ(10兆1500億円:1ユーロ=125円で換算)で、そのうちドイツ国外の売上高が約72%を占める。

1994年に進出した英国では、市場シェアの5.9%を獲得し、次第にその存在感が増してきた。米国には、2017年6月に第1号店を開業して以来、東海岸9州で100店舗以上を運営している(20年8月時点)。しかし、1974年から米国で店舗を展開する競合のHDSアルディ(Aldi)に比べて後発で、店舗数も少ない。
アルディと同じく、リドルは取り扱い品目を絞り込み、商品を大量に調達してコストを低減することで低価格を実現している。定番商品の取り扱い品目数は約
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