一時は苦戦の米大手DSターゲット その復活の立役者「DX」で何が変わったのか?

後藤文俊
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ディスカウント特集

出遅れたDXを一気に推進し「勝ち組」に
20年度上期既存店成長率が過去最大の伸び!

スーパーセンター(SuC)やディスカウントストア(DS)を展開する米小売大手のターゲット(Target)。同社はオムニチャネル化に乗り遅れていたものの、近年大規模なデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進し、一気に息を吹き返した。コロナ禍でも、ストア・アプリの機能やオンライン販売の受け取り方法の充実により、顧客の支持を獲得している。ここではターゲットのDXによるビジネス変革を中心に解説していきたい。

開始から2年も経たずカナダ事業から撤退

ターゲットの外観
ターゲットが20年8月に発表した第2四半期(5~7月期)の業績では、既存店売上高が過去最高の伸びを記録している

 ターゲットの創業は1902年。小売企業としては120年近くの歴史をもつ老舗である。同社は時代に合わせて百貨店からDSへと業態転換した。43種類ものプライベートブランド(PB)開発や、全米で約1900店舗を展開する強力なバイイングパワーによる大量仕入れなどにより低価格を実現している。そして現在、DXによるオムニチャネル化でさらなる変身を遂げている。

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