急成長続く、アダストリアのEC戦略 エンターテインメント・コミュニティ構想とは
ECの世界観を表現したリアル店舗を出店
店舗はECにとって重要なメディアだ。21年5月にはアダストリアの30以上のブランドを扱う直営EC「ドットエスティ」の世界観を表現したOMO型店舗「ドットエスティストア」の第一号店「ドットエスティ ららぽーとTOKYOBAY店」(千葉県船橋市)を開業。22年6月時点で5店舗を運営し、近い将来、ニーズを見ながら2ケタ規模にまで拡大させる計画だ。
「ドットエスティストア」は新たな店舗のあり方を模索する実験の場でもある。BOPIS(店舗受取サービス)など、会員向けサービスの利用率は「ドットエスティストア」のほうがほかの既存店よりも利用率が高い傾向がある。田中氏は「店舗の強みを生かしたサービスは今後さらに拡充したい。まずは『ドットエスティストア』でテストマーケティングを実施し、効果を検証したうえで、各ブランドに展開していく」など実験の場としても活用できると語る。
デジタルやECの活用によって、ユーザーへのアプローチは進化している。予約販売の増加がその一例だ。発売前にECサイトの「ドットエスティ」やSNSで新商品の情報を発信することで「欲しい商品は先に買う」という購買行動が広がり、ECでの予約受注金額、予約受注率はいずれも右肩上がりに伸びている。
DCS Report の新着記事
-
2024/11/16
ファストリが3兆円突破!24年8月期決算で語られた今後の成長戦略 -
2024/11/16
ライフ、自然派PB ビオラルの売上を、30 年度に現在の4 倍にする戦略とは -
2024/11/15
TTGによる無人店舗が200店舗突破!導入加速する3つの理由とは -
2024/11/15
標準店の1/4!ホールフーズ、都市型小型店の全貌 -
2024/11/15
ライフ、U.S.M.H、アークスの25 年2 月期上期決算分析!価格競争で各社減益基調に! -
2024/11/02
イトーヨーカ堂の新総菜ブランド「ヨーク・デリ」好調の理由と新体制下での注目ポイントとは
この連載の一覧はこちら [252記事]
関連記事ランキング
- 2024-10-29ライザップ傘下の夢展望、Temu効果で株価高騰も拭えない「不安」とは
- 2024-11-01セブン&アイ、イオンの24年度上期決算と今後の戦略全まとめ
- 2024-11-05ユニクロがZOZOに出店しない当然の理由と今後のECモールとの付き合い方
- 2024-11-12アパレルは「個人売買」「古着」が、今後驚くほど拡大する理由
- 2024-11-19ユニクロ、開始から7年で明らかになった有明プロジェクトのいまとすごい成果
- 2024-11-13値上げしたのにアパレル業界が利益に結び付かない2つの理由
- 2024-10-22事業再生、「自ら課題解決する」現場に変えるための“生々しい”ノウハウとは
- 2024-11-07同じ低価格なのに…GUがしまむらやワークマンと「競合」しない決定的な理由_過去反響シリーズ
- 2024-09-17ゴールドウイン、脱ザ・ノース・フェイス依存めざす理由と新戦略の評価
- 2021-11-23ついに最終章!ユニクロのプレミアムブランド「+J」とは結局何だったのか?
関連キーワードの記事を探す
ファストリが3兆円突破!24年8月期決算で語られた今後の成長戦略
ライフ、自然派PB ビオラルの売上を、30 年度に現在の4 倍にする戦略とは
日本展開に意欲!英テスコがネットスーパーの“外販”開始、高い実力とは?