急成長続く、アダストリアのEC戦略 エンターテインメント・コミュニティ構想とは
ECの世界観を表現したリアル店舗を出店
![ドットエスティ 八戸ピアドゥ店](https://diamond-rm.net/wp-content/uploads/2022/07/DS_hachinohe_syunko-04.jpg)
店舗はECにとって重要なメディアだ。21年5月にはアダストリアの30以上のブランドを扱う直営EC「ドットエスティ」の世界観を表現したOMO型店舗「ドットエスティストア」の第一号店「ドットエスティ ららぽーとTOKYOBAY店」(千葉県船橋市)を開業。22年6月時点で5店舗を運営し、近い将来、ニーズを見ながら2ケタ規模にまで拡大させる計画だ。
「ドットエスティストア」は新たな店舗のあり方を模索する実験の場でもある。BOPIS(店舗受取サービス)など、会員向けサービスの利用率は「ドットエスティストア」のほうがほかの既存店よりも利用率が高い傾向がある。田中氏は「店舗の強みを生かしたサービスは今後さらに拡充したい。まずは『ドットエスティストア』でテストマーケティングを実施し、効果を検証したうえで、各ブランドに展開していく」など実験の場としても活用できると語る。
デジタルやECの活用によって、ユーザーへのアプローチは進化している。予約販売の増加がその一例だ。発売前にECサイトの「ドットエスティ」やSNSで新商品の情報を発信することで「欲しい商品は先に買う」という購買行動が広がり、ECでの予約受注金額、予約受注率はいずれも右肩上がりに伸びている。
DCS Report の新着記事
-
2024/07/16
ロピア、初のFC、初の沖縄店舗を徹底調査!本土と同じ点、違う点とは -
2024/07/04
ミニストップ、進化した独自モデルの実力と戦略とは -
2024/07/02
老舗うなぎ店もスーパーも採用「特殊冷凍」がビジネス変える! -
2024/06/18
イトーヨーカ堂の新総菜ブランド「ヨーク・デリ」のねらいとは -
2024/06/18
ローカルスーパー生き残りの一手!オギノHDが青果卸買収のねらい -
2024/06/17
食品スーパーも学ぶべき!杏林堂最新店の地産地消食MDとは
この連載の一覧はこちら [225記事]
![DCS Report](https://diamond-rm.imgix.net/wp-content/uploads/2020/07/DCS-Report680.jpg?auto=format%2Ccompress&ixlib=php-3.3.0&s=e79acaca1dcba96fd20a94a92db62b95)
関連記事ランキング
- 2024-06-25「パリコレ」にアパレル業界人が行かなくなった理由
- 2024-06-11日本人の服がこの10年で「ペラペラ」になった本当の理由
- 2024-06-19インバウンドで最高益続出!日本人が知らない「百貨店の価値」とは
- 2024-07-02日本人が大好きな衣料品セール 安く買うのが難しくなる理由とは
- 2024-06-18ローカルスーパー生き残りの一手!オギノHDが青果卸買収のねらい
- 2024-06-17ヤオコー、バローHD、サミット 24年3月期決算分析と今期の戦略
- 2024-06-04定番はユニクロ、ファッション品はシーイン…どうなる日本のアパレル
- 2024-07-09あなたの会社も要注意!「善意の行動」が仕組みを破壊するメカニズム
- 2024-06-04明暗!ライフ、U.S.M.H、アークス、2024年2月期決算分析!
- 2024-06-04クスリのアオキがSMを転換し「杏林堂」と競争!強みと課題とは
関連キーワードの記事を探す
値下げ率大きいユニクロと値下げ率小さいしまむら どちらが高収益?
ファストリ12 兆円越え!上場小売業時価総額&ROA ランキング2024
ユニクロ式多頻度・小幅値下げとシーズン末大セール、どちらが得か