新たな店づくりに挑戦! ロピア京都ヨドバシ店の売場づくりを徹底分析!
ロピア(神奈川県/高木勇輔代表)は11月18日、京都1号店となる「ロピア京都ヨドバシ店」(京都府京都市:以下、京都ヨドバシ店)をオープンした。関西エリアでは7店舗目の出店で、2020年9月末の関西進出から1年と少しで大阪、兵庫、奈良、そして京都の4府県に足場を築いた。JR「京都」駅前の好立地に出店した同店では、どのような売場づくりに挑戦しているのか──。(調査日:12月4~6日)※本文中の価格はすべて本体価格
「京都ヨドバシ」の地下2階に出店!
ロピアが今回出店した京都ヨドバシ店は、JR線、近鉄線、京都市営地下鉄などが乗り入れるターミナル駅、「京都」駅中央口からすぐの場所にある。「ヨドバシカメラマルチメディア京都」を核とする複合商業施設「京都ヨドバシ」の地下2階部分、21年8月末に閉店したスーパーマーケット「グローバルキッチン京都ヨドバシ店」の跡地に出店した。
駅側から見て「京都タワー」の真裏と、関東エリアの店舗を含め、ロピアでは前例のない都市立地への出店となった京都ヨドバシ店。最大の特徴は、「質感」を重視した新たな売場づくりに挑戦している点だ。
京都ヨドバシ店の売場面積は約600坪(歩測)とほぼ標準の規模。これまで関西エリアに出店してきた既存6店舗はロピアが得意とする大量販売を念頭に置いた売場スタイルであったのに対し、京都ヨドバシ店では単品の売り込みを重視したきめ細やかな売場づくりがなされている。
「京都」駅前という立地、周辺の競合店、駐車場の利用状況、堅実といわれる“京都人”の気質、そこから考えられるお客の買物スタイルなどから、ほかの関西エリアの店舗とは商環境が異なると判断したのだろうか。前のめりに「売る」のではなく、「買われる」ことを念頭に置いた商品政策(MD)にチャレンジしていると筆者の目には映った。売場演出も既存店とは一線を画しており、地下2階で天井が低いということもあってか、「ロピア語録」を記したおなじみの販促物はなく、売場全体にはどこかシックな雰囲気が漂う。
売場配置は、