【イオン】SC16物件をイオンリートに売却

2013/10/15 00:00
Pocket

 大手総合スーパーのイオン(千葉県/岡田元也社長)は10月2日、子会社のイオン・リートマネジメント(東京都/河原健次社長)が資産運用するイオンリート投資法人にグループのショッピングセンター(SC)16物件を売却すると発表した。

 

 イオンは売却により1420億円を調達する。その資金を、中国、アセアン地域を中心とするアジア新興国への大型SC開発に充てる。今回売却する物件はイオンリテールが保有するレイクタウン(埼玉県越谷市)など9物件(768億円)とイオンモール6物件(646億円)、イオンマレーシアの1物件(5億円)。売却した物件は賃貸して、これまでどおり営業を続ける。物件の引渡日は決定次第、公表するという。

 

 なおイオンリート投資法人は現在、上場に関して検討段階に入っており、10月2日付けの日経新聞は11月後半にも東京証券取引所に上場させる方針と報じている。自社設立の投資法人にSCを売却し、その資金をテコに出店することで、財務を悪化させることなく積極的な出店が可能となるため、他の大手小売業の戦略にも影響を与えそうだ。

© 2024 by Diamond Retail Media

興味のあるジャンルや業態を選択いただければ
DCSオンライントップページにおすすめの記事が表示されます。

ジャンル
業態