【日本DIY協会】11年度売上高発表既存店ベースで2.7%増

2012/04/23 04:00
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 日本DIY協会(東京都/志村伊知郎会長)が11年(1~2月)通年のHC売上高を発表した。

 

 調査対象40社で、売上高は2兆7058億円。売上高対前年比は全店ベースでは、すべての月でプラスとなり、通年で5.5%増となった。既存店ベースでは8月と11月を除く10カ月がプラスとなり、とくに3月、6月、7月の伸びが大きく、通年で2.7%増となった。

 

 商品分野別では、「DIY素材・用品」、「電気」、「サービス業務」をはじめとする8分野が対前年比で増加となったが、「ペット」、「カー・アウトドア」の2分野は同前年割れとなった。なお商品分野別売上高構成比では、「DIY素材・用品」が23.3%で1位となった。

 

 このように震災特需、防災需要の高まり、夏場の省エネ需要などが大きく寄与した結果、11年度はHCマーケット全体が活況を呈した格好となった。

 

 次に12年1月度と2月度のHC売上高(月例調査速報)を見ていく。1月度は、全店ベースで、対前年同月比0.1%増と微増だったものの、既存店ベースでは同3.1%減と大幅なマイナスとなった。厳しい冷え込みや降雪の影響により、暖房用品や除雪用品を中心とした季節用品が動いたが、好不調の地域差が大きかった。

 

 商品分野別に見ると、10分野中4分野が全店ベースで増加し、そのうち「DIY素材・用品」など3分野が5%以上のプラスとなった。だが、「カー・アウトドア」が10.9%減と大幅減になったほか「電気」が6.8%減となるなど、6分野がマイナスとなった。また全店ベースの客数も2.1%減となるなど、今後の消費の行方に暗雲垂れ込める結果となった。

 

 2月度は、全店ベースで同3・4%増となったが、既存店ベースでは±0%となった。全国的に冬型の天候が強まったことから冬物商品が好調に動いたことで売上が好調に推移した。なお、12年はうるう年のため1日多かったが、昨年と比べると土曜日が1日少なかった(日曜・祝日は同じ)。

 

 商品分野別に見ると、10分野中6分野が全店ベースでプラスとなり、とくに「DIY素材・用品」が10.1%増、「カルチャー」が11.5%増、「サービス業務」が同17・8%増と3分野が2ケタの伸びを示した。一方、「カー・用品」が9.8%減となるなど4分野がマイナスとなった。

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