第78回糖尿病患者の買物に、病状管理が大きく影響

2014/01/15 17:00
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 米国で健康情報を専門に提供するAccentHealthは2013年10月、糖尿病患者と糖尿病患者の家族歴がある人を対象に調査を行った。それによると、糖尿病の病状管理・予防のために最も重要な要素は、定期的に通院すること、厳密に定められた運動をきちんと行うこと、食事療法であると考えられている。中でも興味深いのは、健康的な生活を送るためには通院が大事だという回答が最も多かった点だ(78%)。

 

 糖尿病患者と糖尿病患者を抱える家族の間では、病状管理において医師が重要な役割を果たしていることは明らかである。

 

●糖尿病患者・糖尿病患者を抱える家族のうち、医師が糖尿病の病状管理に非常に関係ある、または、ある程度関係あると答えた人が10人中8人に上る。

 

●また、2人に1人が、病状に関する第1の情報源は医師だと答えている。その数は、医師の次に第1の情報源として使われることが多い健康関連ウェブサイトを22%も上回っている。

 

 糖尿病の予防と治療に関心が寄せられているということは、食品スーパー(SM)やドラッグストア(DgS)での商品選択が、病状を意識して行われていることからも明らかだ。

 

●糖尿病患者・糖尿病患者を抱える家族のうち、糖尿病の病状・糖分の摂取を管理する商品を購入している人は、10人中9人に上る。

 

●また、10人中7人は、買物の際に、特定の基準を満たす食品を探すと答えている。中でも特に、無糖・低糖食品(71%)を探すという人が多く、低炭水化物食品(49%)、ビタミン剤・サプリメント(49%)が続いている。

 

 糖尿病患者・糖尿病患者を抱える家族の80%は、糖尿病の病状を管理するための新たな方法を探している。同じく71%は、病状に合った減量プログラムを取り入れることに関心があり、現在食事療法を行っている人の50%は、減量・食事療法を医師に勧められたと答えている。 (高取朋子)

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