第72回 性年代別で大きな差。米国でのビタミン剤・サプリメント使用

2013/07/18 16:00
Pocket

 米国で健康情報を専門に提供するAccentHealthが2012年後半に行ったオンライン調査によると、ビタミン剤やサプリメントを使用する消費者は72%にも上っていることが明らかになった。なかでも、女性と55歳以上のシニア層の使用率が高くなっている。アンケートに回答した女性のほぼ4人に3人(74%)がビタミン剤・サプリメントを使用(男性は65%)、また、男女問わず55歳以上の回答者の81%が使用している(35~54歳では72%)。

 

 また、AccentHealthのシニア・マーケット・リサーチ・アナリストのサラ・マウヒニー氏は「OTCに関する主な情報源は薬剤師であるといわれているが、ビタミン剤・サプリメントの使用に関しては、医師が主な情報源となっている」と指摘する。今回の調査では、5人に2人が主に医師からビタミン剤・サプリメントの情報を得ると回答、次いで、友人・知人から(28%)、オンラインから(18%)の順となっている。

 

 注目すべき点として、55歳以上のシニア層では、ビタミン剤・サプリメントに関して複数の情報源を求める傾向が強い(33%)という結果が出ている(54歳以下では25%)。

 

 シニア層の、ビタミン剤・サプリメント情報の取り方には、そのほかにもいくつかの特徴がみられる。最もよく利用されている情報源は、年齢を問わず医師であるが、55歳以上では、54歳以下に比べて、インターネットから情報を得る人の割合がかなり高くなっている。「さらに、55歳以上は、54歳以下に比べて、情報を得るために医師や薬剤師に相談する人、雑誌などを読む人が多い」とマウヒニー氏は分析する。逆に、ラジオは情報源として利用されることが最も少なく、55歳以上では、ラジオを情報源とする人が1%にも満たないという結果になっている。

© 2024 by Diamond Retail Media

興味のあるジャンルや業態を選択いただければ
DCSオンライントップページにおすすめの記事が表示されます。

ジャンル
業態