ミールキットとは?今、人気の理由とメリット・デメリットを解説!

読み方:みーるきっと
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ミールキットとは

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ミールキットとは、一食分の食材・調味料さらにはレシピなどを一式のセットとした、調理を簡便化するキットである。 istock/Daria Nipot

 ミールキットとは、一食分の食材・調味料さらにはレシピなどを一式のセットとした、調理を簡便化するキットである。
共働き世帯の増加を背景に、国内のミールキット市場は順調に成長している。2021年度には1600億円の市場規模だが、3年後には1900億円に達すると見込まれている。

 ミールキットビジネスにおける競争は激化の一途をたどる。昔からヨシケイ(静岡県)等の専業がサービスを展開していたところにオイシックス・ラ・大地(東京都:以下、オイシックス)などの自然派系やパルシステム生活協同組合(東京都)が加わり、さらに最近では家電メーカー・大手総合スーパー(GMS)なども参入してきた。

ミールキットのメリット

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ミールキットのメリットは、料理の手作り志向と手間・時間省略との両立ができる点などが挙げられる。

 ミールキットのメリットは、料理の手作り志向と手間・時間省略との両立ができる点、さらにその両立を通じてより高い付加価値を提供できる点にある。

 仕事から帰ってきて急いで夕食を作るのだから、できれば手間は省きたい。買物だけでなく、献立の組み立て・下ごしらえも省略したい。一方で、総菜・レトルト・冷凍食品はできるだけ避けたい…そう考える共働き層は多い。

 さらに、料理のクオリティは落としたくない。いくら手間が省けても、おいしくなければ意味はない。もちろん安全・安心の材料使用は必須条件だ。さらには食品ロスにも気を配る業者を選びたい。ミールキットビジネスも競争は激しい。最近は、こうした多様化する消費者ニーズに応え、高い付加価値を提供しているところが頭角を現している。

ミールキットのデメリット

 ミールキットのデメリットは、高付加価値を追求するがゆえの製造コストの高さにある。効率化にも限界があり、結果として製造コストは料金・価格に転嫁せざるを得ない。

 加えてミールキットは、定期購入のサブスクリプションサービスを基本とするところが多い。理由の1つは、食材在庫の計画的な消化にある。工業製品と違って、食材は需給に合わせた計画的な生産が難しい。安定的なサプライチェーン維持のため、ミールキット業者が収穫された食材を生産者より一括して買い取るケースも少なくない。こうした食材特有の事情も絡んで、コストは簡単には下げられないのだ。

ミールキット取り組みの実例

 ミールキット取り組みの実例として、オイシックスを紹介する。

 ミールキットを含めた食材宅配ビジネスは、大手GMSも取り組みを本格化させますます競争が激しくなっている。こうした厳しい環境下においても、オイシックスは会員数を伸ばし成長を続けている。

オイシックスのミールキット
オイシックスのミールキット、根っこぎりぎりでカットしたニラを使った「畑まるごとKit Oisix」

 「生産者が自分の子供にも食べさせたい食材を提供する」をコンセプトとしてきた同社だが、強みが安全・安心だけでは生き残れない。

 オイシックスのミールキットは、一流シェフの料理が自宅で味わえるレシピ・優れた栄養バランス・子どもが残さず食べる味の良さなどでも顧客の高い評価を受けている。

 オイシックスの経営スタンスは「競合は見ない、あくまで顧客に目を向ける」にある。多くの企業は「顧客第一」を掲げながらも、実際に戦略を組む際は競合他社の動きを注視する。オイシックスは、あくまで顧客の需要を注視する。ユーザー招待イベントなどさまざまな機会を通じ、一週間で千件を超える顧客の声をどん欲に集め、商品・サービスに反映している。だからこそオイシックスのミールキットは、競合より割高にもかかわらず、顧客に支持され続けているのだ。

 食材研究にも余念がない。社長自らがアメリカを回って、おいしい食材やレシピを掘り起こすなど、切磋琢磨を怠らない。もちろん、競合も手をこまねいているわけではない。他では手に入らない食材をメニューに加えるなど、どこも顧客をひきつけるのに必死なのが、今のミールキット市場の現状ともいえる。

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