10月実質賃金0.7%減=10カ月連続マイナス

時事通信社

会社に向かう通勤者たち
〔写真説明〕会社に向かう通勤者たち=8月15日、東京都内(AFP時事)

 厚生労働省が8日発表した10月の毎月勤労統計調査(速報、従業員5人以上)によると、名目賃金から物価変動の影響を差し引いた実質賃金は前年同月比0.7%減少した。食品などの物価上昇が賃上げペースを上回る状況が続いており、10カ月連続のマイナスとなった。

 基本給や残業代などを合わせた現金給与総額(名目賃金)は2.6%増の30万141円。このうち基本給を中心とする所定内給与は2.6%伸びた。消費者物価指数(持ち家の帰属家賃を除く総合)は3.4%上昇した。

 国際比較のために算出している、帰属家賃を含む消費者物価指数に基づく実質賃金は0.4%減と、3カ月連続のマイナスだった。 

 就業形態別の名目賃金は、正社員などの一般労働者が2.7%増の38万4151円、パートタイムは2.2%増の11万2283円。パートの時給は3.3%増の1402円で、52カ月連続のプラスとなった。

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