U.S.M.H、中間決算は2ケタ増収で営業・経常利益が黒字転換

ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス(東京都)が10月9日に発表した2026年2月期第2四半期決算(連結2025年3月1日~8月31日)は、営業収益が前年同期比33.4%増の4,779億7,500万円、営業利益が損失から1億6,800万円、経常利益が損失から3,200万円の黒字となり、大幅増収で利益が回復した。
グループの中間期業績は、既存店の客数回復に加え、統合したいなげやの業績が大きく寄与。連結では増収増益を果たした。また、売上総利益も33.4%増と堅調に推移したが、物価上昇や競争激化に対する対応として、加工食品を中心に価格据え置き施策を継続して実施し、 売上総利益率は0.1ポイント程度低下して28.4%にとどまった。
販管費については、労務費・光熱費・物流費の上昇が続き、31.4%増となったが、営業・経常利益は増益を確保。中間純利益については損失を計上した。
グループ子会社のマルエツは、来店客数と客単価が前年同期を上回り、営業収益は増収を確保。また、販管費の上昇を抑制し、中間純利益は増益となった。カスミは、客数の回復基調とともに客単価が前年同期を上回ったことで、営業収益で増収を果たしたが、価格政策の強化で売上総利益率が低下。販管費の上昇抑制に努めた結果、営業増益を確保した。
マックスバリュ関東は、客数が増加して営業収益は増収となったが、価格施策の強化によって売上総利益率が低下して営業減益。いなげやは、来店客数・客単価がともに伸長して営業収益は増収となり、売上総利益率も前年同期水準を確保したことで、営業利益で大幅な増益を達成した。
中間期の営業収益は、マルエツ単体が2.0%増の2,028億900万円、カスミ単体が2.5%増の1,405億8,400万円、マックスバリュ関東単体が1.4%増の224億8,100万円、いなげや単体が1,091億74百万円となった。
2026年2月期の連結業績については、営業収益で20.8%増の9,798億円、営業利益で84.0%増の110億円、経常利益で77.5%増の109億円を見込み、大幅な増収増益の決算を予想した。






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