6年ぶりの出店!「ブルーミングブルーミーあきるのプレイス店」の売場づくりをレポート

2025/05/20 05:00
関川 耕平 (ダイヤモンド・チェーンストア 編集記者)
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いなげや(東京都/本杉吉員社長)は424日、「ブルーミングブルーミーあきるのプレイス店」(以下、あきるのプレイス店)をオープンした。同フォーマットの出店は「ひばりが丘パルコ店」(東京都西東京市)以来6年ぶりとなる。手ごろな価格帯を軸としつつ、こだわりの商品を差し込み、ハレの日にも対応した品揃えを志向する同店を解説する。

「いなげや」の3店とともにドミナント深耕を図る

 あきるのプレイス店が入居するショッピングセンター(SC)「あきるのプレイス」は、JR 五日市線「秋川」駅から約350m、徒歩約4分の場所にある。この地ではもともと東急ストア(東京都/大堀左千夫社長)が「あきる野とうきゅう」を運営していたが、20251月に閉店。運営権を引き継いだプライムプレイス(東京都/川村崇社長)が名称を「あきるのプレイス」に変更し、同月に再オープンしている。

 あきるのプレイス店は同SCの1階に開業。「ブルーミングブルーミー」としては7店舗目(港北店、グランエミオ大泉学園店は閉店)で、いなげや全体では130店舗目となった。

 足元商圏は住宅街が広がり、人口密度はあきる野市の平均を上回っている。店舗から500m 圏内に2102 世帯/4206 人、1km 圏内には 6254 世帯 /12891 人が居住する。

 競合店としては、同店から約300m離れて「スーパーオザム秋川店」、1.4kmに「スーパーオザム大継店」、1.6kmに「イオンスタイル日の出」がある。いなげやとしては、あきるのプレイス店の出店によって、市内の「いなげや」3店舗とともにドミナントを深耕したい考えだ。

 同店の売場面積は2028㎡、総SKU数は12538となっている。精肉は「肉処壱丁田」、鮮魚は「魚力」がそれぞれテナントとして「あきる野とうきゅう」時代から営業を継続しているため、直営の精肉・鮮魚売場は設けていない。

 本杉社長は「隣接する専門店2店が高付加価値商品を販売している。そのため、ブルーミングブルーミーでも価値訴求型の商品をしっかり揃え、専門店とのバランスをとる。ただし高級志向に偏るのではなく、手ごろな価格帯の商品を軸に、品揃えの“幅”としてこだわりの商品を差し込む。ハレの日の需要にも応える商品があると認知してもらえるような店づくりをしていきたい」と説明した。

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記事執筆者

関川 耕平 / ダイヤモンド・チェーンストア 編集記者

1995年生まれ。同志社大学文学部英文学科卒業。

24年に株式会社ダイヤモンド・リテイルメディアに入社し『ダイヤモンド・チェーンストア』の担当編集者となる。

趣味はクライミングとコーヒーを淹れること。特技と悩みは浪費と早食い。

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