重点ドミナントの中心地&エリア唯一の駅前店舗! 最新店「いなげや保谷駅前店」をレポート
いなげや(東京都/本杉吉員社長)は6月11日、東京都練馬区に「いなげや保谷駅前店」(以下、保谷駅前店)をオープンした。同社がドミナントを形成する練馬・西東京エリアのいなげやフォーマットとしては、意外にも唯一となる駅前立地への出店となった同店。生鮮4品では簡便性を意識した商品を差し込み、駅を利用する仕事帰りのお客を意識した商品施策(MD)を取り入れている。
重点出店地域の駅前に出店でさらなるドミナント深耕へ
保谷駅前店は、西武池袋線「保谷」駅北口前のロータリー沿いに位置する。入居する2階建ての建物は、今回の出店に合わせていなげやによって新設された。同店売場は1階にあり、2階にはクリニック、薬局、クリーニング店が7月に開業予定だ。
今回の出店で、いなげやの総店舗数は131店舗となる。同社は25年度に入ってから、4月に「いなげや川崎中野島店」(神奈川県川崎市)、「ブルーミングブルーミーあきるのプレイス店」(東京都あきる野市)をそれぞれオープンしている。短期間で新規出店が続いたが、今年度に予定している新店は保谷駅前店が最後となる。
周辺は宅地エリアで、戸建て住宅が大半を占める。世帯別構成では2人世帯、核家族世帯が東京都平均よりも多く、とくに30~50代のヤングファミリー層が多く居住しているという。世帯数は、店舗から500m圏内が5490世帯、1km圏内が2万548世帯となっている。
競合としては、駅南口直結の「西友保谷店」、保谷駅前店から約80m先の至近に「業務スーパー保谷店」があるほか、1km圏内に「ヨークフーズ保谷店」「コモディイイダ保谷店」などが店を構える。一方、いなげやは保谷駅前店を中心に、10店舗を周辺エリアで展開しており、同社最大規模のドミナントを形成している。
同店は駅前立地であることから、駅を利用する通勤客をメーンターゲットに据え、総菜や簡便商品などを豊富に揃えている。いなげやの広報担当者は「保谷駅は、北口側に約1万人、南口側には約1万7000人もの利用者がいる。これらの方々をいかに集客するかがカギになる」と話す。
売場面積は約439坪で、4月にスクラップ&ビルドでオープンした「いなげや川崎中野島店」(約479坪)と比べるとやや小さい。
駅利用者の集客見込み 入口前に総菜設置
保谷駅前店は、駅利用者が多く出入りする正面側の入口付近に総菜を配置したレイアウトになっている。調理に時間を割きにくいワーカーが求める即食商品をすぐ手に取れるようにするねらいだ。
売場では、「厚焼き玉子」を中心とした「鉄板メニュー」コーナーのほか、
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