マックスバリュ関東が自前でQコマースを開始、そのねらいと勝算とは

取材・文:湯浅 大輝 (ダイヤモンド・チェーンストア 記者)
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ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス(東京都/藤田元宏社長)傘下のマックスバリュ関東(東京都/島田諭社長)がオープンした「マックスバリュエクスプレス幕張店(以下、幕張店)」(千葉県千葉市)で、注目のサービスがスタートした。Qコマースの「Order&Eat(オーダーアンドイート)」だ。お客はスマホで幕張店の商品を選択し、新設された配送チームの人員が約30分で商品を自宅まで届けるサービスである。「安さ」と「速さ」を売りにする、同社のQコマースサービスの全貌をお届けしよう。

Qコマースに商機あり!安さと速さで勝負

Scan&Go Ignica」アプリの画面
お客は「Scan&Go Ignica」アプリから商品を注文する

 Order&Eatの仕組みは次のとおりだ。お客は自身のスマホから「Scan&Go Ignica」アプリを立ち上げ、幕張店の商品を選択する。選択された商品を、マックスバリュ関東の店員が自転車で配送する、という流れだ。配送対象エリアは店舗から半径約500m圏内で、注文から約30分で届ける。Order&Eatの売価は店頭売価と同じ金額(チラシ特売は除く)で、税込1000円以上の買物に対応している。配送手数料は買物金額1000~2000円が550円、2000~3000円が220円、3000円以上は無料となっている。Order&Eatの取り扱いSKU数は約7369の商品から1000~1500ほどに絞り込む。生鮮品、加工食品、冷凍食品などに対応していて売れ筋商品を軸に展開する。

 マックスバリュ関東の島田諭社長は、Order&Eatを始めた理由を

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取材・文

湯浅 大輝 / ダイヤモンド・チェーンストア 記者

1996年生まれ。シンガポール出身。同志社大学グローバル・コミュニケーション学部卒業後、経済メディアで記者職に就く。フリーライターを経て、2021年12月ダイヤモンド・リテイルメディアに入社。大学在学中に1年間のアメリカ・アリゾナ州立大学への留学を経験。好きな総菜はローストビーフ、趣味は練馬区を散歩すること。

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