吉野家ＨＤ、２９年度売上高３０００億円に＝ラーメン事業拡大へ―新中期経営計画

　吉野家ホールディングス（ＨＤ）は１９日、２０２５～２９年度の新中期経営計画を発表した。新規出店やラーメン事業の拡大により、２９年度に売上高３０００億円（２４年度実績２０４９億円）、営業利益１５０億円（同７３億円）を目指す。　

　５年間で総額１３００億円を投じ、新規出店や改装、省力化などを進める。うち４００億円は国内外のラーメン事業を中心にＭ＆Ａ（合併・買収）に充てる。

　主力の吉野家事業では５年間で３５０店舗の新規出店を計画。店舗数は２４年度の１２５９店から２９年度には１５００店に拡大する。ラーメン事業は２９年度に５００店舗、売上高４００億円とし、売上高全体に占める比率を２４年度の４％から１３％に引き上げる。

　記者会見した成瀬哲也次期社長は、牛丼チェーン「吉野家」に依存しない経営に向け、ラーメン事業の強化に注力する考えを示した。