【ニューヨーク時事】米コーヒーチェーン最大手スターバックスは来年1月から、オフィスで勤務する従業員に週3日以上の出社を求めるルールの「取り締まり」を強化する。複数の米メディアが29日までに報じた。8月に新最高経営責任者(CEO)に就任したブライアン・ニコル氏の意向を受けているとみられ、「違反者」は解雇される恐れがある。
ニコル氏は米ファストフード大手チポトレ・メキシカン・グリルの経営を立て直した手腕を買われ、CEOとして招き入れられた。この際、本社がある西部ワシントン州シアトルに転居せず、約1600キロ離れたカリフォルニア州の自宅から働いたり、社用ジェットで出社したりする「ハイブリッド勤務」が認められ、話題となった。
報道によると、週3日出社の義務は2年ほど前から導入されており、今回、その順守を徹底する。約3500人に上る従業員を対象に、出社方針に従わなかった場合に説明責任を問う「標準プロセス」を実施すると伝え、処分には「解雇も含まれる」と警告した。