6月の実質賃金、1.6%減=物価高で15カ月連続マイナス

時事通信社
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都内 ビジネスマン
厚生労働省が8日発表した6月の毎月勤労統計調査(速報、従業員5人以上)によると、現金給与総額(名目賃金)に物価の変動を反映させた実質賃金は、前年同月比1.6%減となった。(i-stock/ponsulak)

 厚生労働省が8日発表した6月の毎月勤労統計調査(速報、従業員5人以上)によると、現金給与総額(名目賃金)に物価の変動を反映させた実質賃金は、前年同月比1.6%減となった。名目賃金は伸びたものの、物価高騰の影響が大きく、15カ月連続で前年を下回った。

 6月の名目賃金は、労働者1人当たり平均で2.3%増の46万2040円だった。このうち基本給が中心の「所定内給与」が1.4%増、残業代を含む「所定外給与」が2.3%増えた。賞与など「特別に支払われた給与」は3.5%増だった。

 一方、実質賃金の算出に用いる同月の消費者物価指数(持ち家の帰属家賃を除く総合)は3.9%上昇。調理食品や洗濯用洗剤、携帯電話機などの価格が上昇した。 

 名目賃金を就業形態別に見ると、正社員ら一般労働者が2.7%増の62万5235円。パートタイム労働者は1.8%増の11万1389円だった。

 1人平均の総実労働時間は、0.1%増の142.4時間。所定内労働時間は0.2%増え、所定外は前年同月と同水準だった。

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