【ニューヨーク時事】米ファストフード大手マクドナルドが31日発表した2022年10~12月期決算は減収増益だった。ドル高が逆風となったものの、営業コスト抑制が奏功。売上高、純利益、調整後の1株当たり利益はいずれも市場予想を上回った。
売上高は1%減、純利益は16%増となった。
世界の既存店売上高は12.6%増。市場別では、米国が10.3%増、フランス、英国、イタリア、ドイツなどの国際市場が12.6%増、日本や中国、ブラジルなどそれ以外の国際市場が16.5%増だった。
22年通期の売上高はほぼ横ばいの231億8300万ドル、純利益は18%減の61億7700万ドル、調整後の1株当たり利益は10.10ドル(前年は9.28ドル)。
ケンプチンスキー最高経営責任者(CEO)は「今年も短期的なインフレ圧力が続くと予想するが、出店に一段と力を置く当社の戦略(の成功)を依然確信している」と指摘した。
◇マクドナルド(MCD)決算の概要
22年10~12月 市場予想 前年同期
売上高 5,927 5,688 6,009
純利益 1,903 1,803 1,639
1株利益 2.59 2.45 2.23
(注)売上高と純利益の単位は100万ドル、1株利益は調整後、ドル。市場予想はリフィニティブ調べ