厚生労働省が31日発表した2022年平均の有効求人倍率は、前年比0.15ポイント上昇の1.28倍だった。新型コロナウイルス禍で落ち込んでいた経済活動の回復で求人数が増え、4年ぶりに前年を上回った。新型コロナが国内で流行して3年目で初めて上向いたが、流行前の19年平均(1.60倍)は依然下回っている。
総務省が同日発表した労働力調査によると、22年平均の完全失業率は前年比0.2ポイント低下の2.6%だった。
有効求人倍率は、ハローワークで仕事を探す求職者1人に対し、何人分の求人があるかを示す。22年12月の倍率(季節調整値)は、前月比横ばいの1.35倍だった。