ヤフー、ネットオークションとフリマ商品を宅配ロッカーから発送可能に
Zホールディングス傘下のヤフーは8月25日、ネットオークション「ヤフオク!」およびフリマアプリ「PayPayフリマ」に出品した商品を、出品者が自宅マンションの宅配ロッカーから発送できるサービスを始めると発表した。2022年1月にサービスを開始し、23年3月までに全国3000棟のマンションでの導入を目指す。
新サービスは、宅配ロッカー大手のフルタイムシステム(東京都千代田区)とヤマト運輸との連携によって提供する。ヤフオク、PayPayフリマに商品を出品する際、出品者は発送方法として宅配ロッカーを選択する。取引成立後は、宅配ロッカーに取引内容を入力し、梱包した商品を入れる。商品はヤマト運輸が集荷し、発送手配が完了する。出品者は発送伝票を記入する必要がなく、匿名で商品を発送できる。
フルタイムシステムは、22年1月から新サービスに対応した宅配ロッカーの設置を進める。同社が設置した既存の宅配ロッカーについても、新サービスに対応可能なシステムの導入を検討する。同社の宅配ロッカーと宅配ボックスは、マンションを中心に戸建て住宅、オフィスなど3万7000棟超に設置されている。
ヤマト運輸は16年、ヤフオクとPayPayフリマ向けの匿名配送サービス「ヤフネコ!パック」の提供を開始、18年からは宅配ロッカー「PUDOステーション」からの発送にも対応している。