フルセルフレジなぜ復権? レジ業務の合理性を突き詰めれば辿り着くセルフサービス化

宮川 耕平(日本食糧新聞社)
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セルフ+キャッシュレス、さらにスマホ活用

 フルセルフレジによる人時改善効果をさらに高める方法として、フルセルフレジをキャッシュレス専用にするパターンもあります。それでは利用者を制限することにならないかとの不安もありますが、食品スーパーではキャッシュレス比率40%台は珍しい話ではありませんし、過半はキャッシュレスというチェーンもあります。そうなるとキャッシュレスセルフレジは、もはや顧客のマジョリティへの配慮です。現金派と分けることで、キャッシュレス派のレジ待ちは一段と短縮するでしょう。

商品スキャン作業と決済処理を分離してさらに効率化(イオンスタイル横浜瀬谷)

 9月にオープンしたイオンスタイル横浜瀬谷(横浜市瀬谷区)とマルエツ春日駅前店(東京都文京区)は、どちらも駅前・マンション直下というロケーションで、2フロア構成の売場という共通項があります。駅へのアクセスやマンション居住者の利便性のため、あえて各フロアにレジを配備しました。その過半数はフルセルフレジです。さらに、どちらの店舗もキャッシュレスセルフレジを配備したほか、イオンリテールはセルフスキャン端末「レジゴー」用の精算機を設置、マルエツはスマホ精算アプリ「スキャン&ゴー」を導入しています。商品をセルフスキャンしてもらう選択肢を可能な限り用意したうえでの各フロアへのレジ配備です。レジ業務に関わる人時を極力抑えようとしています。

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