ABインベブ、予想下回る四半期利益 売上高はコロナ前超え

ロイター
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ABインベブのビール
ビール大手のアンハイザー・ブッシュ・インベブ(ABインベブ)が29日発表した第2・四半期決算は、利払い・税・償却前利益(EBITDA)がコンセンサス予想を下回った。ベルギー本社で2019年撮影。(2021年 ロイター/Francois Lenoir)

[ブリュッセル 29日 ロイター] – ビール大手のアンハイザー・ブッシュ・インベブ(ABインベブ)が29日発表した第2・四半期決算は、利払い・税・償却前利益(EBITDA)がコンセンサス予想を下回った。

売上高は新型コロナウイルス流行前の水準を上回ったが、コストが膨らんだ。2大市場である米国とブラジルでEBITDAが減少。缶や物流のコストが上昇した。

増収率は加速しており、今年のEBITDAが8-12%増加するとの見通しは据え置いた。

第2・四半期のEBITDAは、実質ベースで31%増の48億5000万ドル。同社がまとめたコンセンサス予想は35%増だった。ブラジルの税額控除でEBITDAが2億2600万ドル押し上げられた。

シティのアナリストは、ブラジルの税額控除を除けば、EBITDAは明らかに予想を下回ったと指摘。業績予想が上方修正されなかったことも悪材料だと述べた。

ABインベブは業績予想について、現在の新型コロナの感染状況を前提にしたものであり、変更する可能性があると強調している。

南アフリカでは6月下旬から4週間、アルコール販売を再び禁止したほか、韓国でも制限措置の強化でビールの販売が落ち込んだ。

新型コロナ流行で深刻な打撃を受けた前年同期との比較では、米州、欧州、南アフリカのビール販売は増加。コロンビアでは50%以上急増した。

中国のビール販売は、前年同期にロックダウン(都市封鎖)を解除していたため、減少した。

7月1日に就任したミシェル・ドゥケリス最高経営責任者(CEO)によると、第2・四半期の売上高は、2019年第2・四半期の水準を3.2%上回った。

業績発表後、ABインベブ株は5%以上の下落となっている。

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