三越伊勢丹HD、21年3月期は600億円の最終赤字に、コロナによる休業響く

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三越伊勢丹ホールディングス(HD)は7月29日、2021年3月期の最終損益が600億円の赤字(前期は111億円の赤字)になりそうだと発表した。写真はロイター

 三越伊勢丹ホールディングス(HD)は7月29日、2021年3月期の最終損益が600億円の赤字(前期は111億円の赤字)になりそうだと発表した。新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言を受け、グループ各店舗が臨時休業したり、営業時間を短縮したりしたことが響く。

 休業中に発生した人件費や地代家賃など122億円を新型コロナ関連の特別損失として計上する。売上高は前期比26.5%減の8230億円、営業損益は380億円の赤字(前期は156億円の黒字)となる見通し。

 同社は、新型コロナが事業活動に与える影響を合理的に算出することが困難だとして、21年3月期の業績予想を未定としていたが、5月中旬以降、緊急事態宣言が段階的に解除されたことを踏まえ、業績予想を公表した。

 なお、同日発表した20年4〜6月期の連結業績は、売上高が前年同期比53.3%減の1316億円、営業損益が89億円の赤字(前年同期は80億円の黒字)、最終損益は305億円の赤字(同60億円の黒字)だった。

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