こだわりスーパー福島屋の「食堂」はこんなにすごかった!
食の安全・安心にこだわる食品スーパー(SM)を主事業とする福島屋(東京都/福島徹会長)が運営する「福島屋食堂」という名称の定食屋が、東京・羽村市内の同社本店近くにある。お昼時には地元客で満員となる人気店だ。元はビュッフェレストランだったが、コロナ禍に営業を停止し、2022年11月に現在の形態で再出発を切った。SMと並行して飲食店を営む理由や、利点を聞いた。
食の安全に配慮した品揃えで熱烈なファンを獲得
JR「新宿」駅から中央線、青梅線を乗り継ぐこと1時間余り。「福島屋食堂」は、「羽村」駅東口から徒歩2分のビジネスホテル「プラザイン羽村」の1階にある。イートインの食事提供が始まるのは11時半からで、正午ともなれば、店内は地元住民で埋め尽くされる。客層としては高齢者が多く、1人で訪れる女性の姿も目立つ。
ランチタイムのメーンメニューは「四季菜定食(おむすび2つ、肉じゃが、日替わり総菜、漬物)」「鯖の竜田揚げ定食」「おむすび定食」の3つで、いずれも税抜1000円、珈琲つき。ほかに、季節に合わせた定食メニューも提供している。
ランチタイムには弁当販売も行っているが、20~25食と数は少なめ。11時に販売を始めて、正午前後には完売も多いという。
福島屋食堂の母体となる福島屋は、北東へ400mほどの場所でSM「福島屋本店」(以下、本店)を営んでいる。近年では都内でも出店を続け、福島屋としては六本木・虎ノ門・秋葉原にも店舗がある。「福島屋本店」の近くでは「ファンタス」というSMも出店している。
飲食事業としては、「福島屋虎ノ門店」が入る「虎ノ門ヒルズ」の中でも「福島屋食堂」を運営。さらに本店の近くではイタリアンレストラン、ロールケーキ専門店を運営するほか、生花店も営む。とくに本店には固定ファンが多く、週末ともなれば近隣や都心部から多くのお客が店舗を訪れる。なかには好きが高じて羽村市に越してくるお客もいるという。
福島屋のSMが熱い支持を集める理由は、
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