佐賀玉屋が事業譲渡=県内唯一の百貨店、業績悪化
佐賀県唯一の百貨店、佐賀玉屋(佐賀市)は11日、全事業を県外企業に譲渡すると発表した。コロナ禍の影響などによる業績悪化が理由。社長ら経営陣は退任し刷新される。店名は残して営業を続け、従業員の雇用も維持する。
同社によると、発行済み全株式の減資を行い、不動産開発などを手掛けるさくら(京都市)がスポンサーとなり、100%出資する。老朽化が進む店舗を建て替え、百貨店事業の存続と経営再建を進める。
佐賀玉屋は1933年に開店。売上高は96年度の約165億円がピークで、2023年度は約46億円まで落ち込んだ。