ヤオコー

「シン・ヤオコー」をメインテーマに掲げる第11次中計を始動

 ヤオコーの2023年度(24年3月期)連結業績は、営業収益6195億円(前年度比9.8%増)、営業利益293億円(同11.8%増)、経常利益288億円(同12.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益182億円(同15.1%増)だった。同社は埼玉県を地盤に関東で店舗を展開する。23年度は6店舗を新規出店した結果、年度末店舗数はグループ全体で205店舗(ヤオコー187店舗、エイヴイ13店舗、フーコット5店舗)となった。ヤオコーは第10次中期経営計画(21~23年度)の最終年度としてメインテーマである「『2割強い店づくり』の実現」に向け、「価格対応」「個店の販売力強化」「独自の商品開発・開拓」「生産性の向上」に取り組んだ。

 商品面では、独自化・差別化につながる品揃えを実現するため、ミールソリューションの充実に注力する。また、バリューチェーン全体で競争優位を実現するため、SPA(製造小売)型の商品開発の拡大を図った。らに、プライベートブランド「Yes! YAOKO」に新たな健康ライン「Happiness(ハピネス)」を加え、23年11月から順次展開している。販売面では、価格コンシャスを強化し、「厳選100品」やカテゴリー別価格対応、生鮮の頻度品などで価格政策に取り組んだ。また、集客強化を図るため、単品量販を推進する「日本一企画」、地方の特産品を品揃えする「産地フェア」、直輸入商品を中心とした「イタリアフェア」を全店で実施した。

運営面では、生産性向上のため自動化による業務改善やデジタルを活用したカイゼンに取り組んだ。グロサリーを対象としたAIによる需要予測に基づく自動発注システムの活用を進めたほか、レジ部門でフルセルフレジの導入を進めている。24年度は、「シン・ヤオコー(昭和モデルから令和モデルへの構造転換)」をメインテーマにした第11次中期経営計画の初年度として、営業収益7070億円(23年度比14.1%増)、営業利益314億円(同7.1%増)、経常利益305億円(同5.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益187億円(同2.5%増)の連結業績を見込んでいる。

代表取締役社長 : 川野 澄人

売上高売上高
総利益率
売上高
営業利益率
売上高
販管費率
売上高
経常利益率
売上高
当期純利益率
619,587百万円23.9%4.7%23.1%4.6%2.9%

決算期:2024年3月 / 連結

© 2024 by Diamond Retail Media

興味のあるジャンルや業態を選択いただければ
DCSオンライントップページにおすすめの記事が表示されます。

ジャンル
業態