行列が絶えない名店・大塚「ぼんご」が認めた味と技術、「おにぎりこんが」の強さとは?

小内 三奈
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おにぎりこんが商品写真近年、おにぎりブームが加速し、東京を中心におにぎり専門店が増加している。中でも、ひと際人気を集め多くのメディアで取り上げられるのが、豊島区大塚にある創業60年を超える老舗の「おにぎりぼんご」だ。そのぼんごで修行し、ぼんごの女将に唯一出店を認められ、蒲田、赤坂、羽田空港に3店舗を構えるまでに成長しているのが「おにぎりこんが」だ。「おにぎりこんが」を手掛ける、FBIインターナショナル代表 合田 正伸氏に話を聞いた。

大きくて具沢山、オーダーを受けてから握るのが「こんが」のおにぎり

 東京・大塚の老舗おにぎり店「おにぎりぼんご」のおにぎりといえば、大きくて具沢山、オーダーを受けてから一つずつ握ってくれる点が特徴だ。そのぼんごの伝統の味と技術、文化をしっかりと受け継ぎ、東京で出店を続ける「おにぎりこんが」も、連日多くの人が足を運ぶ人気のおにぎり店だ。

 「『食べる人の笑顔が見たい!』がこんがのコンセプト。一人でも多くの人におにぎりを食べて笑顔になってもらいたい」と合田氏は話す。

 こんがのおにぎりをはじめて食べる人は、まずその大きさに驚くことになる。一般的なおにぎりよりも一回りは大きい。それでも1個350円~400円が中心と、お手頃価格だ。さらに、注文してから一つ一つのおにぎりを丁寧に握ってくれる。原材料の高騰から値上り感の強い食品が多い中で、コンビニおにぎりとはまるで別物のこんがのおにぎりは、むしろリーズナブルなのではないか。

おにぎりこんが
1号店となる「おにぎりこんが蒲田店」。京急蒲田駅から徒歩2分と好アクセスの立地だ

 さらに、具材の種類が多く、定期的に新メニューも追加されることから、毎日食べても飽きることはない。

 「具は22種類用意しており、人気は卵黄醤油漬け、肉そぼろ、筋子など。ぼんごの味と技術を受け継いだ具材は、肉そぼろ一つとっても計算しつくされた独自の味付けになっている。おにぎりに最も合う味の濃さであり、時間が経っても美味しく、傷まないようにと試行錯誤の末に辿り着いた特別なおにぎり。味が別格で、まさに、完成形のおにぎりだと思っている」

 女性に人気が高いのが、明太クリームチーズだ。定期的に新メニューも投入しており、「女性は洋風の具材を好むので、最近では、おにぎりとはちょっとかけ離れたイメージのあるカルボナーラとボロネーゼを新たに追加した」という。

 現在、こんがのおにぎりを食べられるのは、東京の蒲田、赤坂、羽田空港の3カ所だ。

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