現場スタッフが1人しかいないなか、アパレル企業クロスプラスが店舗の付加価値を高めた方法
労働生産性の向上=働きがいの向上
1人現場は自分なりの工夫が存分にできる一方で、ともすれば孤軍奮闘になりがちです。コロナ禍で従業員同士の関係性を深めることは簡単ではありませんが、デジタルツールを上手く活用することで他の店舗や販売スタッフと「つながっている状態」をつくり出すことで、スタッフの心的安全性を担保することができます。そのうえで自発的に考え行動できる組織ができあがるのです。
自主性のある販売スタッフが増えることで、業務の価値も上がります。誰かの指示で動くのではなく、自ら付加価値の高い仕事を作り出せるようになります。それによって、お客さまが笑顔になり、喜んで商品を買ってくれること、売上アップ、周囲からの評価などにより意識と行動が変化し、定着し、習慣化されていくサイクルがつくり上げられるのです。その先には、「労働生産性の向上=働きがいの向上」が見えてきます。
リアル店舗でしか体験できないことは必ずあります。それをサービスとしてどのように提供するかが「価値ある購買体験」につながっていきます。店舗を「人(顧客)と人(販売スタッフ)」が交流する場として考えると、サービスの質を左右する「人」のモチベーションをマネジメントすることも重要です。働きがいを追求していくためには、業務効率化は必須です。DXで「働きやすさ・働きがい」をセットにした新しいチェーンストア理論経営の構築をしていくことが、他社との差別化になるのです。
プロフィール
染谷 剛史 (そめや たけし)
1976年、茨城県生まれ。大学卒業後リクルートグループに入社。アルバイト・パートの求人広告営業を経て、営業企画・商品開発を担当。2003年、株式会社リンクアンドモチベーションに入社し、サービス業の採用・組織コンサルティングに従事。2012年に同社の執行役員に就任し、新規事業開発やカンパニー長を歴任した後、2017年にナレッジ・マーチャントワークス(現HataLuck and Person)を設立。「はたLuck」サイトはこちら
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