島忠と融合!ニトリホームズ宮原店売場づくり徹底解説 ニトリが次にねらうのは家電チェーンか?
キッチン・ダイニング用品のニトリ化が示すものとは
次に1Fのホームセンター売場をみていきたい。同売場では品揃えを絞り込み、すっきりと探しやすい売場にしているのが印象的だ。プロ向けの品揃えもほぼなく、一般生活者を明確にターゲットとしている。
「ニトリ」傘下になった強みを売場で最も感じられるのが、お皿やコップなどのキッチン・ダイニング用品売場だ。はっきり言えば「ほとんどニトリ」のMDなのだが、すっきりとトータルコーディネート提案されて価格帯も絞られており、見やすく・選びやすく・買いやすい。キッチン・ダイニング用品売場を仕入れ商品ベースで独自化できているホームセンターを筆者はほとんどみたことがない(※筆者は過去、約7年にわたってダイヤモンド・ホームセンター誌の編集長をしてきた)。であればPBを軸にトータルコーディネートを提案するのが最良の策と言えるだろう。
ホームセンター業界はPB商品の開発競争が激化中だ。ねらいは低価格訴求とコーディネート提案。NB主体の島忠はPB開発が極めて遅れていたため、都心部の好立地を抑えながらもそこが最大の弱みというか伸びしろの少なさであった。今回、ニトリ商品によって、島忠のHCゾーンの魅力も改めて高まった印象だ。
家電売場も最近のHC企業と同様強化されているが、ニトリのPB家電がメーンとなっている。最近テレビCMを流しているエアコンをはじめ、洗濯機、冷蔵庫などでもPBが並ぶ。