丸魚が七変化!? ベイシア新業態「Foods Park」の鮮度を”創り出す”商品づくりの妙
壁面すべてが地場野菜
大田原店の売場面積は3307㎡。衣食住を総合的に取り扱う5000~1万㎡のSuC業態と比較すると、食品に特化したFoods Parkの売場面積は小さくなったが、それでも一般的な食品スーパー(SM)の大型店の規模だ。
Foods Parkは、「採れたて」「切りたて」「出来立て」「つきたて」「揚げたて」など鮮度にこだわった品揃えや売場づくりをしているのが大きな特徴である。
まず青果売場を見ると、「下野(しもつけ)のご当地野菜」と題して、栃木県産の生産者から仕入れた地場野菜を展開。注目したいのがその規模で、大田原店では壁面で展開する野菜すべてが栃木県産となっている。今や地場野菜を取り扱うSMは珍しくないが、多くのSMではコーナーの一角で小さく展開している場合が大半だ。「生産者から直接仕入れることで鮮度を保てるほか、直取引のため生産者のメリットも大きい」(広報担当者)という。
精肉売場では、自社開発のブランド牛「とろ牛」を初導入。肉質4等級の牛を一頭買いすることで、切り落としやステーキ肉、ランプなどの希少部位までさまざまな部位の商品を展開する。また、これら牛肉は店内加工で鮮度を追求するぶん、豚肉や鶏肉はプロセスセンターを活用するなど、メリハリをつけたオペレーションを行っている。