世界中でプラントベースフード市場が急成長、この10年で約2.5倍に拡大

文:山田 陽美
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この秋も各社から新商品が続々

 プラントベースフードは日本でも注目度が高く、次々に新商品が登場している。新たな食の選択肢を提案するキユーピーの「GREEN KEWPIE」では、今年春に植物性原材料を使用したパスタソース2品を発売。秋には調味料開発で培った油を活用した技術を応用することで、たらこのような風味の「植物生まれのパスタソース たらこ風」を新発売。あえるタイプの人気フレーバー「たらこ」を植物性原材料で表現した商品だ。

 マルコメでは「ダイズラボ」ブランドから多くのトップアスリートの食事をサポートする加藤超也シェフ監修「超万能だいず肉みそ」を新発売。国産大豆のお肉、生みそ糀美人、糀甘酒、糀みつなど、こだわりの原料を使用。しょうがとにんにくをきかせた少しピリ辛な味つけで、さまざまな料理に使える万能肉みそだ。

 一方、雪印メグミルクでは、「Plant Label」シリーズとして、この秋にえんどう豆由来のおつまみを新発売。えんどう豆の素材を感じられる風味とほくほくした食感で、おつまみにぴったりな〈しお味〉と〈スモーク味〉を発売した。また、もちもちした食感が楽しめる「米粉由来のもちもち食感シュレッド」を新発売。米粉(そのうち、もち粉を6割使用)とでんぷんの配合により、加熱するともちもちしながらも、とろりとした食感が楽しめるプラントベースフード。乳製品メーカーならではのチーズ開発の知見を生かした風味調整を行い、料理に適したチーズの風味に仕上げている。

 健康意識の高まりや食の多様化により、プラントベースフードを選ぶユーザーが今後さらに増えることが予想されている。

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