冷凍食品市場、外出機会の増加に伴い停滞 弁当や総菜、菓子などカテゴリーに広がり
ワンプレート弁当をはじめ新たなカテゴリーも好調
【図表】に挙げた「冷凍和風惣菜」「冷凍弁当」「冷凍今川焼・たい焼」はバリエーション豊富な冷凍食品の中でもとくに好調だったサブカテゴリーだ。
ワンプレートで食事が完結する冷凍弁当は、昨年に続き好調に推移している。ニップンは「いまどきごはん」シリーズに「具だくさんミートドリア」「チーズタッカルビ丼」を追加。さらに和食セット「よくばり御膳」の「しそひじきご飯とチキンカツみぞれ煮風」のリニューアルを行った。
ニッスイではご飯とおかずがセットになった「まんぞくプレート」シリーズ初となるテレビCMを春より放映、あわせて消費者キャンペーンも実施している。
コロナ明けで通学・通勤する人も増え、弁当用の冷凍和風総菜も伸長している。トロナジャパンでは「すき家おべんとうの具」シリーズから春の新商品として「炭火やきとり」「豚生姜焼き」を発売した。
おやつにも最適な「冷凍今川焼・たい焼」はデザート系冷凍食品の中でもとくに好調だ。ニチレイフーズが「今川焼」のテレビCMを放映した23年11月に大きく伸長した。同社はこの春、北海道産のクリームチーズと国産はちみつを使用した「今川焼<クリームチーズプレミアム>」を発売。若年層など新たな需要を創造する。
簡便性と保存性の高さ、おいしさを兼ね備えた冷凍食品のニーズは今後も高まっていくことが予想される。新たなサブカテゴリーも生まれアイテム数も増えていることから、消費者にとって選びやすい売場づくりが求められるだろう。
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