リオン・ドールが仕掛ける冷凍食品特化の新業態 「日常使い」促す売場をレポート
使い切れない人も!
レシピ提案で消費を促す
売場面積は約810㎡。品揃えのメーンは冷凍食品で、店内には冷凍ケースがずらりと並ぶ。冷凍ケースは平台タイプを採用することで、店の奥まで見通せる解放感のある空間を創出している。
売場の各所で目に留まるのが、色とりどりのPOPを使った商品の紹介やレシピ提案だ。執行役員商品部グロサリー管掌の大沼孝氏は「冷凍食品を買ってもうまく使いこなせないという人も少なくない。レシピ提案によって消費を促していきたい」と話す。また冷凍ケースばかりが並んだ無機質な売場にならないようにするための工夫でもあるという。
技術開発が進む
冷凍パンの販売を強化
取扱品目数は、冷凍食品のほか、菓子や加工食品、酒類、飲料、日用雑貨なども扱い全体では約2500品目。主力の冷凍食品は、カット野菜や生鮮素材、総菜、アイスクリーム、スイーツ、パンなど約1300品目を揃える。
なかでも販売を強化したカテゴリーが冷凍パンだ。バゲットや食パン、大容量のクロワッサンやメロンパン、個包装のベーグルなど約70品目を揃える。近年、冷凍パンの製造技術は急速に進化している一方で、扱っている食品スーパーは未だ少ない。またパンは主食であるため来店頻度向上にもつながると考えている。
まだ冷凍パンのメーカーは多くないことから取引先の開拓には苦労したが、その甲斐あって売上は好調に推移しているという。