パワースーツ一瞬で完売!ワークマン が描く高機能ウェアの進化系と労働人口減少対策とは
作業以外の「快適さ」の追求も視野
「快適ワーク」とネーミングされているものの、製品開発担当の中野登仁氏は「作業だけでなく、ワークの意味をもっと幅広くとらえて快適を追求していきたい」ともいい、子育てや家事などをサポートする機能性ウエアの開発も検討しているという。
さらに、日本赤十字看護大学付属災害救護研究所からも相談があり、「例えば災害時の避難所でいかに快適に過ごすことができるのか?といった視点での製品開発も今後、研究対象にしていきたい」と、柔軟に研究対象を拡大していくスタンスを示す。
機能性ウエアの可能性をどこまでも追求することで、よりよい社会にーーまさにワークマンの究極形を目指すことが、同研究所の存在意義となる。
作業服で機能性を追求し、そのノウハウをアパレルに活用。スポーツ領域やワークマン女子まで展開させ、すそ野を広げるワークマン。次なる領域が労働人口減少対策といってもなんら違和感はない。
ウエアによる動作の快適さをより身近に体感させた同社が、企業や大学などとより科学的に機能性を追求する先に、どんな革新があるのか。まずは過酷な職場を救うウエアによる、労働革命の成り行きに注目だ。