ドトールの味をどこでも楽しめる「直火焙煎ドリップ」が開拓した意外な客層
定年退職後の60〜70代男性ファンも
ドリップパックコーヒーは30~60代の女性がメーンのカテゴリーだが、同商品は60~70代男性ファンの割合も高いのが特徴。会社員時代に毎日店舗でドトールコーヒーを楽しんでいた人が定年退職して、家庭でも味わいたい、という根強いドトールファンが多いことが予想される。
今年春には原料高騰を受け、「直火焙煎ドリップ」は18杯入りから15杯入りにリニューアル。コーヒー豆は3年前に比べ4倍近くに原価が上昇しているため、品質保持と買いやすさを優先してリニューアルとなった。
同社では「直火焙煎」の価値を店舗と家庭用商品との両軸で訴求するほか、サンプリングや試飲販売なども積極的に行い、ドトールファンを広げていく考えだ。
高付加価値な豆が試せるドリップコーヒーに注目
ドリップパックカテゴリーで最近注目なのが、コンビニエンスストア(CVS)を中心に展開している1パック商品。高付加価値な豆を採用し、通常商品よりもg数が多いのが特徴。飲用シーンが異なり、カウンターコーヒーとカニバリしないため、CVSでも積極的に取り入れている。

ドトールコーヒーでは昨年秋から、CVS限定で「ドトール いろどりドリップ」を展開。ジャマイカ最高峰の限られたエリアで収穫されたブルーマウンテンブレンドと、ジャスミンのような華やかな香りで、希少価値が高いエチオピア産のゲイシャブレンドの2品。
ちょっとリッチな気分を味わいたい時や、高付加価値なコーヒー豆を試してみたい人などに好評となっている。この春からはブルーマウンテンブレンドと、エチオピア産の華やかでフルーティーな香りのモカイルガチェフェの2品を全国展開する予定だ。
※KSP-POS(食品SM)。データは2025年3月の規格変更前の商品です

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