「キシリクリスタル」が大成功を収めたパッケージ刷新の裏側にあった危機感
キシリトールの結晶化に成功し、3層キャンディとして2001年に発売を開始した「キシリクリスタル」。
キシリトールのひんやりとキャンディのすっきりした甘さが絶妙で、24年春のパッケージリニューアルにより、とくにフルーツアソートは新規ユーザー獲得に加え、店頭配荷率と回転数がアップした。
パッケージリニューアルで売上が加速

コロナによって一時落ち込んだものの2021年以降好調なキャンディ市場。そのなかで市場を牽引しているのがのど飴だ。
空気が乾燥する冬をはじめ、のどケアを目的としてのど飴は利用されており、同じ飴でも食べるなら機能を求める層が増えていることものど飴が好調な要因だ。
特許技術でつくられたキシリトール層をキャンディでサンドした3層構造の「キシリクリスタル」も好調に推移。昨年春のパッケージリニューアルにより、売上が加速している。
従来のパッケージでは「キシリクリスタル」の持つ情緒価値を訴求してきたが、昨年春からは店頭で「のど飴」であることが一目で伝わるパッケージデザインに変更。
それにより、とくに、巨峰、青りんご、白桃の3種類の味が入った〈フルーツアソートのど飴〉が店頭配荷率と回転数ともにアップ、新規ユーザーも獲得し、大きく伸長した。
「キシリクリスタル」は、発売当初から不動の人気の〈ミルクミントのど飴〉と〈フルーツアソートのど飴〉が定番で、半期ごとに季節のフレーバーを展開してきたが、昨年秋発売の〈ハニーアソートのど飴〉が好評で、今後は3品を定番商品として展開していく。
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