マクドナルド、20年12月期は11.7%の営業増益、コロナ下でも最高益

ダイヤモンド・リテイルメディア 流通マーケティング局
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マクドナルドのテイクアウトの様子
接触機会を減らして購入、受け取りができる環境を整備したことで客単価が伸びた

 日本マクドナルドホールディングスが発表した2020年12月期の連結業績は、売上高が前期比2.3%増の2883億円、営業利益が11.7%増の312億円だった。新型コロナウイルス感染症の影響下でも持ち帰りやデリバリー(宅配)の売上げが伸び、過去最高益を記録した。

 外出自粛の影響などもあり、既存店の客数は8.5%減少したが、家族での持ち帰りやドライブスルー、デリバリーの利用が増えたことで客単価が16.7%増と大きく伸びた。この結果、既存店売上高は6.8%増となった。新店やフランチャイズ加盟店を含めた全店売上高は、7.3%増の5892億円と創業以来最高となった。

 デリバリーは、自前での配達と宅配代行のウーバーイーツ、出前館を合わせて1518店舗(20年12月時点)で実施している。モバイルアプリで事前に注文と支払いができるモバイルオーダーの対応店は約2800店舗、モバイルオーダーで注文した商品を店舗の駐車場で受け取る「パーク&ゴー」は約800店舗に増やすなど、接触機会を減らして購入、受け取りができる環境を整備した。

 21年12月期の連結業績は、売上高が3.9%増の2995億円、営業利益が2.3%増の320億円と増収増益を見込む。新規出店(移転を含む)は前期の48店舗を上回る50〜70店舗を計画、改装も前期の77店舗から100店舗以上に増やす。

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