ドラッグストアの訪日消費額、15ヵ月ぶりのプラスに、マスクが急増
マーケティング調査会社のトゥルーデータ(東京都港区)によると、ドラッグストア1店舗当たりの1月のインバウンド(訪日外国人)消費購買金額は前年同月比3.4%増加し、2018年10月以来15ヵ月ぶりのプラスとなった。
売り上げ個数ランキングでは、上位30商品のうちマスクが12商品を占めるなど、マスクの爆買いが購買金額を押し上げた。日本政府観光局の発表では、1月のインバウンド数は1.1%減と4ヵ月連続で前年を下回ったが、ドラッグストア1店舗当たりの購買件数は11.1%増えた。
同社は全国ドラッグストアのPOSデータを基に毎月のインバウンド消費動向を調査している。中華圏では大型連休となる春節(旧正月)が、今年は1月24日から30日(前年は2月4日から10日)だった影響も大きい。春節期間の1店舗当たり購買金額は前年に比べて23.6%増加した。特に新型コロナウイルスの影響でマスクの売り上げは前年の23倍に急増した。
中国では1月27日から団体ツアーや航空券とホテルのパッケージ商品の販売が禁止されていることから、2月以降は訪日客が大きく落ち込むことが予想される。ドラッグストアのインバウンド消費にも影響しそうだ。