コーナングループ入りで建デポが生まれ変わった理由=建デポ竹内社長
新規出店はFC拡大も視野
──今後の出店戦略を教えてください。
竹内 24年は8〜10店舗、25年は6店舗、その後は年8〜10店舗を出店する。新店を出せば売れるという時代ではないから、稼ぐ店舗をつくるために丁寧に出店していかなければならない。まずは、過去3年で出店した店舗の個店ごとの育成計画を進めること。そして、新規出店地域としては関東が中心だが、九州や関西でも2〜3店舗出店したい。
──FC(フランチャイズチェーン)契約先のナンバ(岡山県/難波賢治社長)が2店舗を展開されています。FC展開はどう考えていますか。
竹内 FCは拡大していきたい。やはりその地域で認知度の高い企業は市場への浸透力が極めて高いことから今後も拡充していくつもりである。
たとえば、ナンバさんは中国エリアでの知名度が高い。現在2店舗を営業しているが、引き続き増店することを期待している。すでに数社からFCの申し込みがある東北でもFC展開を始めたい。

プロパー社員が語る建デポの歴史と変化

部長
若林 均
建デポは「トステムビバ」による野田店出店(2009年)に始まる。その後、建材・住設のLIXILが運営する建デポとの統合(12年)、分社化(15年)を経て、19年にコーナン商事の100%子会社となった。
メーカー傘下にあったとき買場づくりより、営業を優先していた。プライベートブランド(PB)も持っていたが、44年ほどで60店舗超と大量出店をしていて、欠品が発生しても後回しになっていた。店舗運営、品揃え、粗利益に限界がきており、12年から立て直しを試みたが、計画した数値目標には至らなかった。
ただ、会員さまにとって必要な商品は何か、時代の変化に応じて品揃えをどう変えていくのかといった問題意識はあって、品揃えや価格体系を見直す必要性を感じていた。けれども、結局やり遂げることはできなかった。
コーナングループに入ってからは品揃えが変わりPBも導入され、買場が変わり新しいお客さまが増えた。迷いがあってうまく舵かじ取りができないときもあったから、トップがブレずに明快な指示を出し、それが遂行されていったのは大きかった。品揃えや買場づくりの新しい取り組みでは気づきも多く、自分自身も成長できたと感じている。
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